2014年11月例会 愛宕山を登る
愛宕山を登る(京都府)
火伏の神、火難避けとして古来より京都市民に親しまれてきた山「愛宕山」。
標高は924mで比叡山より高い。
ドライブウエイ、観光バスや人で溢れる比叡山よりは静かだ。
だが愛宕山はのんびり気分で歩ける山ではない。
このことは登りになるまで伏せておこう。
今回は2006年12月に登った時と同じ「清滝」を起点に、「空也の出会い」から登り「月輪寺(つきのわでら)」へ。
更に登り山頂下の「本殿石段下」から山頂の「愛宕神社」を目指す。
帰路は「表参道」を「水尾岐(みずおわかれ)」を経て「二の鳥居」から「渡猿橋」を通り、清滝バス停へ戻る。
連休最後の24日「夙川駅」を7:52の特急に乗り、「十三駅」と「桂駅」で乗り換えて「嵐山駅」へ。8:51
9:30のバスに乗り換え「清滝」へ。
所要を済ませ「清滝川」に架かる「渡猿橋」を渡り、川沿に林道を歩いて「空也の出会い」に向かう。10:40
出会いで荷物を整えるなどしていよいよ登り。
桧や杉の森に踏み入れた。
「この山の登りはどうなんですか?」
「山らしい登りが続き“登り甲斐“ありです」
「そう……」
岩が混じる道はいきなり急で、ところどころ階段状となる。
息きを弾ませ登って20分程で休憩。
山に慣れていないこともあり、最初の休憩までが一番キツい。
「暑い、汗が吹き出してくるよ!」
空に続くような道に備え、上着を脱いで体温調節。
ストックで身体を支え、喘ぎ喘いで一歩一歩高度を稼ぐ。
「体重2kg位は減っているネ」
「ランニングマシンでもこんなに汗は出ないヨ」
大村さんはタオルを首にかけた。
「地図の等高線が込みあっているからキツいのよ」
「地図の読み方が専門的ですねぇ」
飽きるというか、進み続けても景色はなかなか変わらない。
「終わりがないようでも必ず山頂があります」
「それはそうだ」
納得してもらえたついでに、もうひと踏ん張りしてもらおう。
木々の間から京都市街や比叡山が覗き始め、空も幾分広がってきた。
8合目辺りかようやく「月輪寺」に到着。12:20
ゆっくり休憩する間もなく、「阿弥陀仏」に手を合わせただけで再び山頂へ。
前進を阻むような急坂を2ヶ所ほど越えると、巨岩がある展望の良い場に出た。
山頂間近だし昼も既に過ぎたので昼食休憩とした。
傾いた日差しの温もりが心地よい。
山頂の愛宕神社へは200段余りの階段が待つ。
「この200段はきついなぁ」
皆の思いは共通である。
ゴールしなければ終われない。
鉄球がからまるような重い足、しかも30cmを越える段差。
なんとか越えて荘厳な雰囲気の拝殿に到着。14:20
生憎持ち合わせは500円玉2枚。
10円を借りて柏手を打つ。商売繁盛に効くだろうか。
帰路は表参道を下る。
「伊勢へ七度、熊野へ三度。愛宕さんは月詣り」といわれるほど参詣者が多いので、道幅は広く整備が行き届く。
40等分された通過標識を見ながら、長い下りを降りていく。
薄い靴底のせいか、石を踏むと足が痛い。
靴が優秀なのか三井、柴山両氏はスイスイ下って見えなくなる。
所々の休憩所で休んだので、清滝バス停は闇に包まれた。17:00
追記:
下る途中2ヶ所で拾った[老眼鏡]。登山者の高齢化を象徴した。
参加者:大村 大三郎 三井 康太郎 柴山 恵子 小出 登
疲労回復療養所:はなび (大阪 中津)
次回:竜王山 (奈良県)
12月7日(日)
阪急夙川駅7:45又は近鉄上本町駅地上乗り場改札口前8:45集合
上本町駅発8:53急行青山町行き
雨天中止 弁当持
以上